Posts Tagged ‘スペイン語通訳・翻訳’

新酒

Monday, January 21st, 2008

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日本で新酒の話題として大きく取り上げられるのは、ボジョレーヌボー。バスクではサガルドア(スペイン語でシードラ)と呼ばれるりんご酒です。今年も“txotx(チョッチュ)”という新酒の樽(たる)を開けることを知らせる掛け声をきっかけに、2007年産りんごで作られた新酒の季節が始まりました。人々はバスク各地にあるサガルドテギアと呼ばれるりんご酒醸造所兼レストランへ足を運んで新酒を楽しみます。飲み方は簡単。各自が大きな樽(たる)に開けられた穴から勢いよく飛び出すりんご酒をコップに受けて、一気に飲み干します。コップに入ったものをすぐ飲むのがおいしさを味わうコツ。ですから一気に飲める量だけコップに受けます。そして、タラのオムレツ、大きなステーキ、チーズとくるみがデザートというサガルドテギアの標準メニューを楽しみます。場所によってはトリキティシャというアコーディオンとタンバリンの演奏者が雰囲気を盛り上げます。踊って、飲んで、おしゃべりをして。寒いこの季節、サガルドテギアは家族や仲間と楽しむホットなスポットです。

             Sagardotegia

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バスク語使用正常化法

Monday, November 26th, 2007

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2007年11月24日、バスク議会でバスク語を公用語とする法律が制定されて25周年を迎えました。バスク語での教育も始まりました。現在バスクの教育制度での公用語を使った教育には、四つの種類があります。Aモデルは、バスク語教科以外がすべてスペイン語、一部がバスク語でそれ以外がスペイン語のBモデル、スペイン語教科以外の教科すべてがバスクで行われるDモデル、一時的にバスクに居住する生徒のためにバスク語教科のないスペイン語だけの授業であるXモデルです。最新のデータでは、2007-2008年の幼児教育では68.8%がバスク語だけの教育を受けています。また2006年のデータでは、義務教育では52.3%がDモデルで学習しています。昔使うよう強制された言語が今も周囲にあり、強制された言語のみしか話さない話者が暮らす環境で、禁止された言語を取り戻す作業は決して簡単ではありません。さらに誤解があるのも事実です。「バスク語は実生活では使用されていない」というアメリカ人記者による記事が2007年11月6にウォールストリートジャーナルに掲載されたのは非常に残念なその例です。学校で学んだけれど家庭でバスク語を話さないという人は確かにいます。それでも多くの人や組織の力で、バスク語話者が増え、若いベルチョラリ(バスク語の即興詩人、バスク語への造詣が深くなければできない)の活躍も顕著になっています。バスク人にとってバスク語は実生活に深く結びついている言語です。そして自分が住むバスクという土地の、その土地の人たちが日常使っている言語を学びたいという気持ちから、またバスク人の温かい励ましをバネに、バスク語を学び話す日本人も決して少なくないのです。
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バスク語の擬態語

Monday, November 19th, 2007

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擬態語とは、ものの様子、状態を音によって感覚的に表現した言葉です。「擬音語は世界中どこの言語にも同じようにあるが、擬態語はそうでもなく、多い言語と少ない言語の差が大きい」という文書を読んだことがあります。特に韓国語は日本語と同じように擬態語が多く、また同じ音を繰り返して表現するそうですが、中国語では2番目の音を変えるそうです。
バスク語の擬態語の中で日本語のように同じ音を繰り返すものをいくつか紹介します。
例えば、「空で星がきらきら輝いている」はバスク語で「Izarrak zeruan dir-dir (イサラック セルアン ディルディル」、「スープはぐらぐらたぎらせなければならない」は、「Saldak pil-pil irakin behar du(シャルダック ピルピル イラキン ベアール ドゥ」。この「pil-pil」はもう一つ「Bihotza pil-pil ari zaio(ビオツァ ピルピル サイオ)」と「心臓がどきどきする」の意味でも使われます。「水がちょろちょろ流れている」は、「Ura mara-mara dario(ウラ マラマラ ダリオ」。ただしこの「mara-mara」は、「Elurra mara-mara ari du(エルゥラ マラマラ アリ ドゥ)」と雪と一緒になると「ひっきりなしに雪が降っている」という表現になります。
音に対する印象は言語によって違うので、同じことをさす擬態語同士はまったく似ていませんが、同じものを見て、同じように擬態語で表現するというところがおもしろいですね。
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トローサの国際合唱コンクール

Tuesday, November 6th, 2007

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日本の合唱界でもよく知られているトローサの国際合唱コンクールが4日日曜日終了しました。
今年39回目を迎えたこの合唱コンクールは、レベルの高いことで知られ、選抜され招待を受けた合唱団だけが参加できます。毎年世界の女声合唱、混声合唱、児童合唱など、各形態の優れた合唱団が参加します。これまでに日本の合唱団はすべての合唱形態に参加して優れた成績を残しています。そして今年も日本から参加した室内合唱団ヴォクス・ガウディオーザ(指揮者:松下耕)がポリフォニー部門で1位、フォークロア部門で2位、総合で2位という成績を残しました。優勝はラトビアの合唱団で、来年3月16日にハンガリーで開催されるヨーロッパグランプリに臨みます。
このコンクールでは必ずバスク語の課題曲が課せられ、コンクール参加招待が決まると、それぞれの合唱団に録音された歌と英語訳が配られます。そしてそれらの歌が日本の合唱コンサートで歌われ、日本で少しずつ広がっています。一般の人にはなじみの少ないバスク語ですが、実は合唱の世界で少しずつ広がり、歌を通して、聴衆として聴いた人たちも親しまれています。

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バスク人の名前

Tuesday, October 2nd, 2007

日本人の名前に移り変わりがあるように、バスク人の名前にも変化が見られます。
特にバスク語弾圧後、バスク語の名前が増えたのは大きな変化です。
以前のスペイン語聖人から採った名前からバスク語独自の名前が増えています。
例えば、女性のMAIDER(マイデール), AMAIA(アマイア)、MAITE(マイテ)、LEIRE(レイレ) 男性のANDER(アンデール)は人気のある名前です。
また自然から採った名前もたくさんあります。
男性の名前でODEI(オデイ、雲の意)、HARITZ(アリツ、カシまたはナラの木の意)、IBAI(イバイ、川の意)、EGUZKI(エグスキ、太陽の意)、HARKAITZ(アルカイツ、そそり立った岩の意)、HAITZ(アイツ、岩の意)、UR(ウル、水の意)など。
女性の名前で、ITSASOまたはITXASO(イチャソ、海の意)、IHINTZA(イインツァ、露の意)、IRARGI(イラルギ、月の意)、IZARRA(イサラ、星の意)、KAI(カイ、港)、LAINO(ライノ、雲の意)など。
共通の名前としてHAIZE(アイセ、風の意)、EKAITZ(エカイツ、嵐の意)などがあります。
そのほか、URDIN(ウルディン、青)、ZILAR(シラール、名詞の銀、形容詞の輝く、汚れのないなどの意)、ZORION(ソリオン、幸福、幸運の意)、ALAI(アライ、陽気な、ほがらかなの意)、EZTIA(エスティア、名詞の蜂蜜、形容詞の甘い、快いなどの意)もあります。
外国の名前を付ける例もあり、日本の名前としIKEYA(池谷、イケヤ彗星から)、SAYURI(小百合)さんがいます。

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バスク語学校

Tuesday, September 25th, 2007

バスク語学校の新学期は10月。夏休みが終わると、大人のためのバスク語学校の案内が、ラジオから聞こえ、ちらしやポスターを使った宣伝も盛んに行われます。
2006年のバスク統計局の資料によると、2001年の調査ではバスク住民の半分以上(55,4%)が、バスク語について何らかの知識があると答えています。その中でバスク語を難なく話し理解できる人は32,3%、苦労して話し理解する人は23,1%です。3人に1人だった1981年の調査と比較して、バスク語の回復・保持が進んでいることがわかります。しかし同時に他の言語が通用する中で、一度弾圧された言語を再び回復させる道のりが簡単ではないこともうかがえます。
HABE(Helduen Alfabetatze eta Berreuskalduntzerako Erakundea大人のための読み書きとバスク語話者回復教育組織)によると2007年10月から2008年の1年間にバスク語学校で学ぶ人の数はおよそ4万人。そのうち女性が69%、男性が31%。年齢層は26歳から45歳で、全体の28%が36歳から45歳だそうです。職業は26%が自由業、技術者、専門職、19%が公務員、10%が教師、残りがさまざまな職業と学生が占めています。

HABE公認バスク語学校ネットワークには、109の公私の学校と寄宿学校があります。通常学校は、月曜から金曜日まで毎日2時間。月曜から木曜日まで一日2時間半のクラスもあります。またシフトで仕事をしている人たちのために朝、夕同じレベルのクラスがあるのが普通です。ゆっくりしたスペースで話すことを重視するクラス、EGA(バスク語能力証明)取得のための検定試験を目指したクラス、学校やクラスにもそれぞれ特徴があります。
寄宿学校はその名の通り、寝食をともにしながらバスク語を使って生活します。最低期間1カ月(週末は帰宅)。学習のほかにバスクダンスやムースと呼ばれるトランプなどの課外活動、語り部の話やベルチョ(即興詩)鑑賞などもあります。

どの言語を学ぶにも忍耐力が必要ですが、バスク語がスペイン語に訳されてあっという間に説明が終わってしまうバスク語のクラスでは、母語がスペイン語ではない外国人には一層負担が大きくなることもあります。
直接教授法は、時間がかかる難点はありますが、翻訳を介さないために、母語の干渉を減らして、自然な言語を学ぶことができます。
個人的には、レベル5ぐらいからはスペイン語を使わない授業をしてもいいのではないかと思います。そうでなければ、いつまでもスペイン語からの発想でしかバスク語を話せない、本当にバスク語らしいバスク語が使えないのではないでしょうか。バスク語を学びたい外国人にとって、街中で誤ったバスク語(つまりスペイン語の発想でバスク語を使用するために本来バスク語では言わない言い方をする)を聞いても、正しいか正しくないかがわからないのは残念なことです。でも後4、50年もすれば大半の人がバスク語で教育を受けて、こういった問題はなくなっているのかもしれません。今の私たちは、ちょうど正しいバスク語話者増加へ続く道の途中にいるのかもしれません。
Chieko
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