バスク語学校の新学期は10月。夏休みが終わると、大人のためのバスク語学校の案内が、ラジオから聞こえ、ちらしやポスターを使った宣伝も盛んに行われます。
2006年のバスク統計局の資料によると、2001年の調査ではバスク住民の半分以上(55,4%)が、バスク語について何らかの知識があると答えています。その中でバスク語を難なく話し理解できる人は32,3%、苦労して話し理解する人は23,1%です。3人に1人だった1981年の調査と比較して、バスク語の回復・保持が進んでいることがわかります。しかし同時に他の言語が通用する中で、一度弾圧された言語を再び回復させる道のりが簡単ではないこともうかがえます。
HABE(Helduen Alfabetatze eta Berreuskalduntzerako Erakundea大人のための読み書きとバスク語話者回復教育組織)によると2007年10月から2008年の1年間にバスク語学校で学ぶ人の数はおよそ4万人。そのうち女性が69%、男性が31%。年齢層は26歳から45歳で、全体の28%が36歳から45歳だそうです。職業は26%が自由業、技術者、専門職、19%が公務員、10%が教師、残りがさまざまな職業と学生が占めています。
HABE公認バスク語学校ネットワークには、109の公私の学校と寄宿学校があります。通常学校は、月曜から金曜日まで毎日2時間。月曜から木曜日まで一日2時間半のクラスもあります。またシフトで仕事をしている人たちのために朝、夕同じレベルのクラスがあるのが普通です。ゆっくりしたスペースで話すことを重視するクラス、EGA(バスク語能力証明)取得のための検定試験を目指したクラス、学校やクラスにもそれぞれ特徴があります。
寄宿学校はその名の通り、寝食をともにしながらバスク語を使って生活します。最低期間1カ月(週末は帰宅)。学習のほかにバスクダンスやムースと呼ばれるトランプなどの課外活動、語り部の話やベルチョ(即興詩)鑑賞などもあります。
どの言語を学ぶにも忍耐力が必要ですが、バスク語がスペイン語に訳されてあっという間に説明が終わってしまうバスク語のクラスでは、母語がスペイン語ではない外国人には一層負担が大きくなることもあります。
直接教授法は、時間がかかる難点はありますが、翻訳を介さないために、母語の干渉を減らして、自然な言語を学ぶことができます。
個人的には、レベル5ぐらいからはスペイン語を使わない授業をしてもいいのではないかと思います。そうでなければ、いつまでもスペイン語からの発想でしかバスク語を話せない、本当にバスク語らしいバスク語が使えないのではないでしょうか。バスク語を学びたい外国人にとって、街中で誤ったバスク語(つまりスペイン語の発想でバスク語を使用するために本来バスク語では言わない言い方をする)を聞いても、正しいか正しくないかがわからないのは残念なことです。でも後4、50年もすれば大半の人がバスク語で教育を受けて、こういった問題はなくなっているのかもしれません。今の私たちは、ちょうど正しいバスク語話者増加へ続く道の途中にいるのかもしれません。
Chieko
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