ツヒノスミカ
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2月15日からナバラ州パンプローナで開かれていたFestival Internacional de Cine Documental de Navarra PUNTO DE VISTA ナバラ国際ドキュメンタリー映画祭が23日に終了し、「ツヒノスミカ」の山本起也監督が最優秀監督賞に選ばれました。ストーリーの概略は、10数年前に夫を亡くし、ずっとひとりで住んでいたおばあちゃんの家が息子と同居するために立て替えられることになり、家族は家中に山積みになったガラクタを片付け始めます。他人から見ればガラクタと思えるものは、実は一つ一つがその家に流れていた時間、歴史の姿。ひとつの物を捨てるたびにその家で刻まれてきた時間が消えていくというものです。どこの家にも古くて価値のないように見えるものが、どうしても捨てられないものがあり、その物が家に来た理由、共に過ごした時間、その時代を家族に思い浮かばせ、捨てることをためらわせます。家の立替という大きな出来事がない時でも、それまで引き出しや箪笥(たんす)の陰に隠れていたものが不意に現れたとき、私たちは、瞬時にその時を思い出し、また奥深くにしまいたい気持ちを抑えられなくなるのは、その物がもっている時をいとおしく思い、その時を失いたくないからに他(ほか)なりません。
ちょうど片付けるというテーマの記事を一つ目にしました。物を捨てるには捨てる物の値段のランクを下に置くほど捨てられるという意見です。確かにそれにも一理あります。「もったいない」という気持ちも物を捨てられない理由の一つですね。でもそれでは映画にするのは難しいかもしれません。

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